私は暗く混沌とした無意識の中を探検して、宝(人生を発展させような気づき)を探すのが趣味です。笑
といっても地図もヒントもなく、闇雲に探し回るのではなくて、今の自分に必要な宝は、必ず何か信号を出しているので、まずそれをキャッチします。
その信号も様々で、ふと湧き上がる感情やイメージ、ビジョン、記憶のようなものから、実際の身体症状、病気、痛み、落ち込み、それから偶然の一致、シンクロニシティな出来事や、印象的な夢、自分の描いた絵なども探検の糸口となる場合があります。
これは信号くさいなと感じたら、マインドフルネスに内観してその糸口をたぐりながらゆっくりと探っていきます。

ある日、左足首が階段を降りる時だけ痛み、なかなか治らない。おまけに10年以上前から左足裏に繰り返しできる魚の目もすごく痛い。。
これはアレかもと思って、その痛み、左足に静かに意識を向けてチャンネルを合わせるように信号を感じとります。
何となく微細な疲労感や被害者意識みたいなものが伝わるけれど、表現するのを諦めてるような感じ。その時にふと、以前読んだ本、サガプリア・デロング著の「あなたの内の男と女」を思い出しました。
この本は無意識の中には誰でも必ず男性性と女性性がいて、その内側の両者の関係性が現実の世界に大きな影響を与えていると書かれています。
そしてセラピストの著者はクライアントのマッサージをしながら身体の声を聞いていくうちに、体の左側は女性性の領域で、体の右側は男性性の領域だと発見したそうです。
左足の不調は無意識の女性性からのSOSかなと感じた私は、この本に書いてあるワークで、自分の中の2人の声を聞いてみようと思いました。
まず女性サイドを知るために男性サイドである右目を塞ぎ、いくつか質問をしていきます。
今このワークをすることはどんな気分か、普段どんなことをしているときが幸せか、働いている内容、人生で優先していること、パートナーについてなどなど・・。
そして次は左目を塞ぎ、男性サイドにも同じ質問をしていきます。
頭であれこれ考えず、ほわっと浮かんだ答えをメモしていき、終わって見比べてみるとまず左右の答えの違いに驚きました。
このワークで分かったことは、女性サイドは仕事や子育て、日々の労働は自分が請け負っている。そしてほとんど何もしていないくせに男性サイドが『偉そう』なのが恥ずかしいと思っています。
一方男性サイドは自分は司令塔のような役割で女性サイドを働かせている感じ。そしていつも疲れて文句を言いたげな女性サイドが面倒で距離を取っています。
両サイドのイメージが沸いたところで、順番にそれぞれの場所に降りて行き、感情を感じ、共感したり質問を投げ掛けたりしながら、この2人が和解できるようなポイントを探っていきます。

この調停はまだ終結していなくて、今も日々取り組んでいるところですが、両サイドの本心、コアな感情が見えてきて、少しずつ和解に向かう兆しは見えてきています。
もう左足の痛みも、魚の目も傷まなくなりました。
この2つが無事に統合すれば、私の自己はまた広がり、より楽に、生きやすくなると思います。
そして、無意識の世界を投影しているというこの現実、ちょっと『偉そう』な夫と何かいつも不満を言いたげな私の関係が、もっとハッピーなものになるといいのだけど。笑